2012年のサンダンス映画祭で賞を取った作品だそうです。
一代にして、タイムシェア(共同所有)リゾートビジネスで
億万長者になったデヴィッド・シーゲルと31歳年下の奥さん、ジャッキー。
子供も8人いて、住んでいる家も豪邸ですが
さらにヴェルサイユ宮殿のような豪邸を建築途中で
リーマン・ショックが起こってしまい、大富豪から一気に債務者に。
唯一救いだったのが、奥さんのジャッキー。
元々、IBMのエンジニアとして働いていたのを辞めて
モデルからミス・フロリダになった経歴の方。
最初、この映画のチラシを見た時は
「億万長者と結婚するために成り上がってきたのでは」と
勝手に思っていたのですが
子供好きで、明るくて、旦那さんを立てていたり
普通の奥さんの一面も見せています。
建築中の豪邸を差し押さえられたりしたからといって
旦那さんを貶したりすることなく、サポートしていました。
このタイムシェアというビジネスは
リゾートマンションの一室を何人もで所有して
例えば1年のうち1週間を使えるというもの。
売りの文句が、リゾートに行くのに狭いモーテルなどに泊まるのではなく
何部屋もあるホテルの部屋に泊まった方がいいという考え。
ただ、ずいぶん阿漕な商売だなと思ったのが
ディズニーランドやミュージカルのチケットを無料であげる代わりに
このビジネスの説明会に参加させること。
結局、そのチケットに釣られてきた家族が
この営業に乗せられて共同所有の契約のサインをします。
映画でも「契約をするのは即日が100%だ」と言っているように
いかにいい気分にさせてサインをさせるかだと思いました。
ジャッキーの高校時代の親友は、卒業と同時に結婚し
地元で暮らしています。
この彼女も、やはりリーマン・ショックでローンが払えなくなり
家を抵当にかけられます。
「クレジットカードも持っていない」と言っていたので
ジャッキーが5000USDを送ってあげたのですが
結局ローンが返せなかったという話でした。
ジャッキーのように、月に100万ドル洋服代につぎ込んでいた人もいれば
クレジットカードも持ってない人がいる。。。考えさせられました。
前にベガスに行った時はわからなかったのですが
このデヴィッドの建設したPH Towersがあったようですね。
結局、銀行がお金を貸してくれなくなり、資金面に困り
最終的には他の会社に営業権を譲ったとか映画の最後で言っていました。
デヴィッドが、無駄な電気は消せとイライラしながら家族に話しているのを見て
一代で財を築き上げたんだなと思った場面でした。