邦題は「ジミー、野を駆ける伝説」。
アイルランドから追われ、アメリカのNYで暮らしていたジミーが
10年ぶりに故郷に帰ってきます。
退廃した伝説の"ホール"を再建してほしいという
村人たちの希望で立て直し、ダンス・歌・美術・ボクシングなどを
楽しめる場所にするが、それをよく思わない人たちとの軋轢が。。
このジミー、ことJames Graltonは実在の人物で
最後、国外追放でアメリカに戻り、1945年に亡くなるけど
アイルランドが亡くなったジミーを戻すことを拒否したそうです。
この時代のアイルランドは、教会の力がものすごく強大で
さらに地主の特権もありました。
小作の村人たちが唯一楽しめて自由になれた場所がこのホール。
映画の中で、許すことが大事、
人の話に耳を傾けようとしない牧師に
「心の中が愛よりも憎悪の方が多い」
そして、ホールが何者かによって放火された時も
「(本などが焼けてなくなってしまったけど)頭の中には残っている」
などなど、今に通じる言葉もいろいろありました。
ジミーのお母さんがとても可愛らしい人だったのと
ジミーのかつての恋人、ウーナも素敵でした。
ホールが年代、男女問わず楽しめるのもとてもいいと思いました。
今の日本にもこういうのがあればいいのに。
こちらはケン・ローチ監督。
おまけ。こちらはアイリッシュバンドのNew Song。