2/11/2015

James Gralton

「Jimmy's Hall」を観てきました。
邦題は「ジミー、野を駆ける伝説」。

アイルランドから追われ、アメリカのNYで暮らしていたジミーが
10年ぶりに故郷に帰ってきます。
退廃した伝説の"ホール"を再建してほしいという
村人たちの希望で立て直し、ダンス・歌・美術・ボクシングなどを
楽しめる場所にするが、それをよく思わない人たちとの軋轢が。。

このジミー、ことJames Graltonは実在の人物で
最後、国外追放でアメリカに戻り、1945年に亡くなるけど
アイルランドが亡くなったジミーを戻すことを拒否したそうです。

この時代のアイルランドは、教会の力がものすごく強大で
さらに地主の特権もありました。
小作の村人たちが唯一楽しめて自由になれた場所がこのホール。

映画の中で、許すことが大事、
人の話に耳を傾けようとしない牧師に
「心の中が愛よりも憎悪の方が多い」
そして、ホールが何者かによって放火された時も
「(本などが焼けてなくなってしまったけど)頭の中には残っている」
などなど、今に通じる言葉もいろいろありました。
ジミーのお母さんがとても可愛らしい人だったのと
ジミーのかつての恋人、ウーナも素敵でした。

ホールが年代、男女問わず楽しめるのもとてもいいと思いました。
今の日本にもこういうのがあればいいのに。


こちらはケン・ローチ監督。


おまけ。こちらはアイリッシュバンドのNew Song。